傷恋(キズコイ)
しばらく先生から声もかからず、寂しく思っていた頃。
同じ講義を受けている顔見知りから、結衣が私を探していたと告げられて、すぐに先生の部屋へと向かった。
結衣が私を探す理由は、きっと先生に声をかけられたからだ。
携帯にも結衣からの着信が何度か入っている。
先生の部屋の前で呼吸を整えドアに手を伸ばそうとしたら、結衣の声がした。
でも、その声は世間話のようなのんびりしたものではなく、妙に切迫している。
何?
どうしたの?
音を立てずにドアを小さく開くと、とんでもなく信じたくない光景が目に入った。
下着姿の結衣の上に先生がいて、その肌に唇を押しあてている。
どう…いう事…?
結衣と先生が…?
頭が真っ白になってただ立ち尽くすだけ。
「当分、榊くんに触れてもらえない身体になってもらいます」
「ヤッ!離して!ヤダぁッ!」
結衣の悲鳴にも似た声にハッと我に返る。
一瞬でも結衣を疑った自分を恥じ、中に踏み込もうとするけど足が縫い付けられたようになって一歩も進めない。
友達の危機を救いたい。
だけど、そうしてるのは私が好きな先生なんだよ?
どうすればいいの!?
同じ講義を受けている顔見知りから、結衣が私を探していたと告げられて、すぐに先生の部屋へと向かった。
結衣が私を探す理由は、きっと先生に声をかけられたからだ。
携帯にも結衣からの着信が何度か入っている。
先生の部屋の前で呼吸を整えドアに手を伸ばそうとしたら、結衣の声がした。
でも、その声は世間話のようなのんびりしたものではなく、妙に切迫している。
何?
どうしたの?
音を立てずにドアを小さく開くと、とんでもなく信じたくない光景が目に入った。
下着姿の結衣の上に先生がいて、その肌に唇を押しあてている。
どう…いう事…?
結衣と先生が…?
頭が真っ白になってただ立ち尽くすだけ。
「当分、榊くんに触れてもらえない身体になってもらいます」
「ヤッ!離して!ヤダぁッ!」
結衣の悲鳴にも似た声にハッと我に返る。
一瞬でも結衣を疑った自分を恥じ、中に踏み込もうとするけど足が縫い付けられたようになって一歩も進めない。
友達の危機を救いたい。
だけど、そうしてるのは私が好きな先生なんだよ?
どうすればいいの!?