傷恋(キズコイ)
拒否!?承諾!?
確かにもう結衣を傷つけてほしくない。
そう思ったのは本当。
でも、少しでも先生の傍にいられるなら…。
思考の大半がその想いで占められたから頷いた。
想いが通じない。
そんな先生の傍にいる事がどれほど苦しいか、私は全然わかってなかった…。
翌日。
やっぱり、結衣は登校しなかった。
いつも隣にいる結衣がいない。
結衣はどうしてるんだろう?
征也さんとどうなったんだろうか?
連絡を取ろうと何度も携帯を握りしめてはため息と共に戻すの繰り返し。
あの時、すぐに結衣を助けなかった後ろめたさも手伝って勇気が出ない。
もし……結衣と征也さんが壊れるような事になったら…。
責任の一端は私にもある。
ぼんやりと講義を聞き流している間に授業は終わったらしく、いつの間にか教室には誰もいなくなっていた。
ただ一人を除いて。
机に影が落ちて、顔を上げると先生が立っていた。
「今日の授業態度はよくありませんね。そんなに心配ですか?」
視線を隣の席に向けて訊ねる。
「そんなの…当たり前です」
そう思ったのは本当。
でも、少しでも先生の傍にいられるなら…。
思考の大半がその想いで占められたから頷いた。
想いが通じない。
そんな先生の傍にいる事がどれほど苦しいか、私は全然わかってなかった…。
翌日。
やっぱり、結衣は登校しなかった。
いつも隣にいる結衣がいない。
結衣はどうしてるんだろう?
征也さんとどうなったんだろうか?
連絡を取ろうと何度も携帯を握りしめてはため息と共に戻すの繰り返し。
あの時、すぐに結衣を助けなかった後ろめたさも手伝って勇気が出ない。
もし……結衣と征也さんが壊れるような事になったら…。
責任の一端は私にもある。
ぼんやりと講義を聞き流している間に授業は終わったらしく、いつの間にか教室には誰もいなくなっていた。
ただ一人を除いて。
机に影が落ちて、顔を上げると先生が立っていた。
「今日の授業態度はよくありませんね。そんなに心配ですか?」
視線を隣の席に向けて訊ねる。
「そんなの…当たり前です」