傷恋(キズコイ)
人一倍プライドの高い僕は、それと気付いても自分の誤りを彼に謝る事など出来ない。
それにやっぱり彼をへこませてやりたい気持ちが多分にある。
「そんな君を南方さんが許すと思うかい?神崎さんから聞いたけど、彼女は南方さんの教え子だったんだってね?君もさぞや、やりにくかっただろ?」
どうだと言わんばかりの僕の発言にも彼は全く動じず、反対に僕に爆弾を投げ返した。
「な……ッ!?」
彩と神崎さんは全てを知った上でいい関係を築いているなんて、僕には想像出来るはずもない。
「お前がやった事は単なる自己満だ。その自己満で結衣を傷つけたのは許せねー」
言葉と同時に僕の胸元を掴んだ榊がグッと拳を握ったのが目に入った。
「一発だ。胸くそ悪いがそれで勘弁してやる。歯食い縛れ!」
ものすごい衝撃が脳を揺らして、背中から本の山に突っ込む。
息が一瞬止まり、その後痛みが身体中を駆け巡った。
口の中が鉄の味で一杯になり、唇を伝う。
「今度俺に文句ある時は直接来い。また結衣に何かしたら…次はこんなもんじゃ済ませねーからな」
それにやっぱり彼をへこませてやりたい気持ちが多分にある。
「そんな君を南方さんが許すと思うかい?神崎さんから聞いたけど、彼女は南方さんの教え子だったんだってね?君もさぞや、やりにくかっただろ?」
どうだと言わんばかりの僕の発言にも彼は全く動じず、反対に僕に爆弾を投げ返した。
「な……ッ!?」
彩と神崎さんは全てを知った上でいい関係を築いているなんて、僕には想像出来るはずもない。
「お前がやった事は単なる自己満だ。その自己満で結衣を傷つけたのは許せねー」
言葉と同時に僕の胸元を掴んだ榊がグッと拳を握ったのが目に入った。
「一発だ。胸くそ悪いがそれで勘弁してやる。歯食い縛れ!」
ものすごい衝撃が脳を揺らして、背中から本の山に突っ込む。
息が一瞬止まり、その後痛みが身体中を駆け巡った。
口の中が鉄の味で一杯になり、唇を伝う。
「今度俺に文句ある時は直接来い。また結衣に何かしたら…次はこんなもんじゃ済ませねーからな」