先生のお望みのまま

ずっとずっと怒られる覚悟でいた私の頭に、そのあまりに場違いな言葉は意味を掴めなかった…。


少し沈黙した後、激しく頭を横に振って、おまけにつきだした両手も激しく振って強く否定を繰り返した。

「いやいやいや…先生を嫌とか滅相もない。
てか、ゴクセン嫌じゃない。
けど、点数には理由があって。
いや、嫌とかの理由じゃなくて。
大したことないんだけど、私には深刻で。
てか。
つうかマジ絶対嫌じゃない!
化学がダメなだけで、ゴクセン大丈夫。OK。
いや、変な意味のOKじゃなくて。
先生と生徒だし。
あれ?何言ってんの?あたし?」
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