先生のお望みのまま

「ゴクセン結構いい先生だと思うし、せっかくやる気出たんだから頑張ってみなよ。」


「ん。思ってたより極道じゃなかった。前ほど緊張しなさそう。ちょっと杏華ちゃんに似てたかも〜。」


「はぁ?結構ショックだぞ。ってか、本人に極道じゃないなんて言っちゃだめだよ。」


「あはは…変な杏華ちゃん。いい先生だって言ったのに似てるのやなんだ〜。
そう言えばゴクセン、自分のあだ名知らなかったんだって。」



「えっ、本人にゴクセンって言ったの!」


「うん、つい慌てて口滑っちゃった。でも、怒ってなかったよ。何か顔のこと言ってたけど。」



「まぁね。あれだけ渋い顔してたら色々あるかもね。でも、ちゃんと先生だしね。さっきの希実の似てる発言も外見じゃなければ許してあげよう。」


「さすがに外見じゃないよ〜。まさかぁ。」


後は夏休みの日程を話したりして、電話を切った。
夏休みの楽しみが増えてきて、何だかウキウキしてきたな。うん。

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