先生のお望みのまま

その時すぐそばで、聞きなれた低い声が聞こえた。




「あ、あれ…?」




そこには、カタギの腕をつかんで睨みつけるその筋の方、な光景があった。


周りの人達は関わりたくないとばかりに不自然に目を反らし、腕をつかまれた人に至っては顔面蒼白。

人生終わった感でブルブルと震えてる。



「次の駅で降りて話をしようか。」



ゴクセン、普通に話してるつもりでも、図柄はすっかり締め上げる気満々のヤの方のよう。


< 31 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop