先生のお望みのまま
「それは…すみません。ご迷惑をかけました。」
ゴクセンは引きつりながら謝った。
なのに…。
「これからなのに!見てください。この傷だらけの手!これのせいで私の解剖の見事な切口が鈍ったらどうしてくれるんですか!スパッと切れなくちゃ解剖の楽しみがないでしょう!スパッと!!」
ロウちゃん、何か論点ずれてるよ…。
「あ、相澤先生の腕をもってすれば、巨大鯉の一匹や二匹華麗にバラバラ死体に…いや、学校一の標本になるでしょう。大丈夫です。」
対するゴクセンも言ってること何か変。
でも、ゴクセンの話を聞いた途端、ロウちゃんの目つきがキラリと輝いた…。