ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~



――玲くんの結界が消えたら。


玲が矜持を捨て、結界を張ったということは、それ程芹霞という存在が大きいものだったということで。

それ程緊急性があったもので。



俺は歯軋りをしながら、2人に駆け寄った。





「無事かッ!?」





しかし――




「何しにきたの、煌」





俺に向けられたのは――






「今更――何か用?」





酷く傷ついた…


冷たい目――。




 

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