ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
├お姫様の覚悟
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「急いで一体何処へ行く、
……如月?」
やや癖のあるダークブラウンの髪。
理知的な雰囲気漂う、涼しげに整った顔。
突如現われたのは――
「!!!!」
ええと…
誰だっけ?
今の今まで、まるで忘れていたその存在感。
現われても尚も正体判らぬその存在。
見た顔のような気がする。
知った顔のような気がする。
何処で見たっけ?
誰だっけ?
ん~~……。
「御階堂だ、馬鹿者」
目の前の、やけに偉そうな男は言い捨てた。
ミカイドウミカイドウ…。
んんん~~……。
「芹霞、桐夏の、ほら…あの会長」
煌が見かねて教えてくれた。
哀れんだような眼差しで。
ああ、そんな人、居たね!!!
記憶力のなさに定評のあるワンコに教えて貰うとは、神崎芹霞…無念。
そうだ、"多分"そんな名前の生徒会長が、目の前に居た。
桐夏の制服ではなく、神父のような黒い詰め襟の丈の長い服を着ている。
闇の住人(キャラ)限定のコスプレでもしているのか?
彼はそういう服が意外と似合うのかもしれない。
「お前は…いつになったら僕を覚えるんだ?」
「次に期待して下さい」
「……ちっ」
先に、その…刺々しい舌打ちを聞いていたら、何となく判ったかもしれない。
だけど自信ないや。
「急いで一体何処へ行く、
……如月?」
やや癖のあるダークブラウンの髪。
理知的な雰囲気漂う、涼しげに整った顔。
突如現われたのは――
「!!!!」
ええと…
誰だっけ?
今の今まで、まるで忘れていたその存在感。
現われても尚も正体判らぬその存在。
見た顔のような気がする。
知った顔のような気がする。
何処で見たっけ?
誰だっけ?
ん~~……。
「御階堂だ、馬鹿者」
目の前の、やけに偉そうな男は言い捨てた。
ミカイドウミカイドウ…。
んんん~~……。
「芹霞、桐夏の、ほら…あの会長」
煌が見かねて教えてくれた。
哀れんだような眼差しで。
ああ、そんな人、居たね!!!
記憶力のなさに定評のあるワンコに教えて貰うとは、神崎芹霞…無念。
そうだ、"多分"そんな名前の生徒会長が、目の前に居た。
桐夏の制服ではなく、神父のような黒い詰め襟の丈の長い服を着ている。
闇の住人(キャラ)限定のコスプレでもしているのか?
彼はそういう服が意外と似合うのかもしれない。
「お前は…いつになったら僕を覚えるんだ?」
「次に期待して下さい」
「……ちっ」
先に、その…刺々しい舌打ちを聞いていたら、何となく判ったかもしれない。
だけど自信ないや。