ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
暗い、暗い、橙色の翳り。
消えて欲しいと切に願い続け、
もう見ることがないと思っていた…
橙色の深い闇。
8年前に…
煌が身に纏っていた暗黒の翳り。
それは、まだ…あったのか。
いつから…消えてしまえたのだと、俺は思い込んだのか。
何を…驕っていたのか。
心が痛くて…俺は唇を噛みしめる。
頼むから…煌、闇に囚われるな。
お前の居場所は…
"そっち"じゃない。
煌……!!!