ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
東京を拠点として近年躍進してきた企業集団。
主に医学・科学を主軸とし、その研究機関や医学産業部門において寡占的地位を占めている。
歴史が浅い財閥であるにも関わらず、その財力は揺ぎ無く、その財源は謎に包まれている。
ここ数年においては、私鉄などの鉄道業やデパートや娯楽施設などのアミューズメント産業、ホテルやレストランなど、意欲的な新規開拓や強引な買収による既存開拓により、その資産は確実に拡大している。
その功績者――紫堂の象徴として誉れ高い、現7代目当主の長男を『気高き獅子』と呼ぶ者も多い。
次期当主を約束された彼が、稀にない実力を見せ始めたのは、10歳にも満たない時だった――。
~"財界とうきょう"より抜粋~