俺はお前が好きなんだ!!
嫌い
私の名前は、川瀬奈緒。
ごく普通の高校二年生。
そんな私には、今ものすごく嫌いな奴が一名いる。
今は、丁度、その誰かさんが、もうすぐ来るころ・・・・・・
「奈緒~~~~ぉ!今日こそ一緒に帰ろ~~!!」
あ、来たよ・・・。
こいつが、私の嫌いな奴、こと、西村悠斗。
「うるさいな・・。西村君、そういうの迷惑だからやめてくれるかな・・・?」
「うわっ!相変わらず冷たっ・・・!!」
西村が大げさにリアクション。
全く・・・。女子の視線が痛いわ・・・。
「今日は、秀と帰る約束をしてるの!ごめんなさいねっ!!!」
秀というのは、私の幼馴染だ。
「・・・チェッ・・・またかよ・・・・」
あれ・・・?
西村が何か呟いたような気がしたけど・・・・・。
「何・・・?何か言った・・・?」
「いや、別に・・・。・・約束してるんじゃしょうがないか。また今度ね」
やっとあきらめたか・・・・。
「もう、会いたくもないわよ!!」
私は、そう言い捨てて、教室を出た。
秀は、門のところで待ってくれていた。
「秀~~!遅れてごめんね」
「いいよ。そんなに待ってないし」
秀は、成績優秀で性格もいい。
あんな奴と比べ物にもならないわ!!
「ほんと、ごめんね!!また、西村が邪魔して来て・・・!!」
すると、秀が顔を曇らせた。
「・・・また・・?・・まさか西村、奈緒のこと好きなんじゃ・・・」
何故か心配そうに秀が言う。
「あははは!!秀、それ本気で言ってるの!?」
あり得なすぎて逆に笑えるって!!
「笑い事じゃないよ!俺は、本気で・・・・!」
「・・・え・・・・?」
「・・・・いや・・。何でもない・・・」
「・・・あ、・・・そう・・・?」
秀、どうしたんだろ?
珍しく真顔だし
顔も赤いし・・・。