俺はお前が好きなんだ!!


すると秀は赤くなった顔を腕で隠しながら

「奈緒は鈍いんだよ・・・!」

と言い捨て、教室から走って出て行ってしまった。

・・・・?

・・・・・!!??

「なんで・・・?」

どうゆうことかさえも分からない。

秀は私の事が嫌いになっちゃったのかな・・・?

そう思うと、なんだか急に悲しくなってきた。

もうどうしていいか分からないよ・・・。



─────────ポタ・・────────



「あれ・・・?」

なんでかな・・・

ナミダが勝手に・・・・


「「ガラッ」」


その時、誰かがこの教室に入ってきた。

「・・・・奈緒・・・・?」

その声の主は・・・・

「!?悠斗・・・!?」



・・・あ・・・



最悪だ・・・

よりにもよって悠斗に見られるなんて・・・!

「!?お前・・、泣いてるのか・・・!?・・ど・・どうしたんだよ!?」

私が泣いていることに気づいたみたい。

意外・・・。

顔に似合わずへタレだったんだ・・・。

かわいい。

「ぷッ」

ギャップが可笑しくて・・・

「な・・・!?なんなんだよ・・・!」

悠斗は訳も分からずにあたふたしている。

「へタレのくせに♪」

面白くて思わずからかってみた。

「なんだよ・・・!?こっちはせっかく・・」

予想どおりの反応。

あぁ、面白い!!

「なぁんて、うそだよ♪ありがとう」

慰めてくれたことくらい分かってるもん♪

ホントにありがと♪













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