俺はお前が好きなんだ!!
なぜか悠斗は顔を赤面して突っ立っているだけだった。
なんだか悠斗らしくないよ・・・
「どうしたの・・・?」
私は悠斗の顔を覗き込んで、額に手を当てた。
「うわぁぁぁぁああぁぁ・・・!??!?」
すると驚いたように手を払いのけて悠斗は叫んだ。
え・・・!?
何!?どうしたの・・・!?!?
「あの~~~・・・?」
「なななな・・・なんでもねぇよッ!!!」
さっきよりも赤くなった顔を腕で隠しながら悠斗は言う。
・・・説得力のカケラも無いんですケド・・。
「そんな訳ないじゃん!!顔すごく赤いよ!?熱あったらどうすんの!?」
さっき触ったときすごく熱かったし・・・。
「だからちげぇって言ってんだろ!!」
だが悠斗は一向に認める気配がない。
こうなったら強行手段だ。
「もう!いいから保健室行くよ!!」
すばやく悠斗の腕を引っつかむ。
保健室へ連行しようという魂胆だ。
「む・・むにゃ・・!?お・・・・おま・・・」
何故か悠斗はかなり焦っているが気にしない。
「ほら早く!!!」
「・・・・わ・・・分かったよ・・・・!!」
ついに悠斗が降参した。
そして、
保健室へ着いたのはあの口論から10分後のことだった。