俺はお前が好きなんだ!!
~奈緒~
「「胸、でかいんだな」」
その言葉を聞いた時、すぐには何の事だか分からなかった。
が・・・、
すぐに意味を理解した途端、怒りが込みあがる。
「ありえないッ!!最低ッ!!!」
人がせっかく心配してあげたのに!!!
そんな事を考えていたなんて!!!
「・・・・」
悠斗は無言で、決まり悪そうに突っ立っている。
謝ろうともしないなんて・・・・!!
「もう、知らないッ!!!!」
そういい捨てて私は保健室を出ようとした・・・。
でも、、
やっぱり病人を見捨てるなんて事は出来ないよ・・・。
「どうした?」
後ろから心配そうな悠斗の声が聞こえた。
アイツも悪気があった訳じゃないみたい・・・。
「やっぱり、心配だからここにいる」
一応友達だし・・・。
「そ・・・、そうか・・・」
悠斗は驚いたのか、声が震えていた。
「とりあえず寝なよ・・」
突っ立っている悠斗を見て、私は言った。
「あ、うん、そうだよな。うん」
悠斗は不自然に返事を返して、素早く布団の中にもぐる。
保険の先生今いないし・・・。
私が付いてたほうがいいかな・・・?
「私、ここにいるから。寝てていいよ」
「・・・わ・・・分かった」
焦ったように悠斗がそう言う。
そして保健室はシーンと静まり返った。