俺はお前が好きなんだ!!
帰り道。
いつもと同じ。
秀と一緒。
なんか、安心するな~。
「ねぇ、今度ウチに遊びに来ない?」
「え・・・・!?何で・・・?」
秀は驚いたように言った。
「だって、小学校の時以来、ウチに来てないじゃん」
小学校の時はよく遊んでたのに・・・
何故か、中学に入ってからは、ぱったり、遊ばなくなってしまった。
「まぁ・・・そうだけど・・・」
何で、そんなに曖昧な返事するのかな・・・?
「部活、忙しいの・・・?」
「え・・・別に・・・「おいッ!!!」
‘おい!!!”は、秀の声じゃない。
「・・・西村・・・・!!!???」
何でここにいるの!?
てか、帰る方向逆だしッ!!
私は、秀の様子を伺った。
「・・・・・・」
やっぱり・・・・。
なんか、怒ってるよ・・・。
「何で、こんなトコにいるのよッ!!??」
私は、西村を思いっきり睨みつけた。
「ちょっと、来い!!」
って、何で、無理やり腕を掴む訳・・・!!!??
男としてありえないでしょ!!
しかも、足、速ッ!!
付いてけないよ・・・!!!
「ねぇ、速いって・・・・」
西村に言っても、全然聞いてないみたい・・・
「お・・・おい!」
後ろの方から、秀の声が聞こえた。
多分、秀じゃ追いつかないだろうな・・・。