愛羅武勇
「よければ…少し時間くれませんか?」

…やっぱり、迷惑だったかな。

図々しいよね。

まったく知らない赤の他人にそんなこと言われて、付いて来てくれるわけ無いよね。

しかも相手は翔くんだし。

「いいよ。別に。どこ行く?」

「ふぇええええ!」

「ははっ。何だよ、最初の〈ふ〉って。やっぱ、結奈おもしろっ」

名前…。

覚えててくれたんだ。

結奈。って。

ちゃんと、呼んでくれた。

「じゃ、行きますか!」

ええ!?どこに~?

というか、椿はどこ。

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