ベタな展開でホラー(短編集)
意を決して、彼女のいる方に顔を向け、どもりながらに僕は言った。
「あ、あの・・・け、けけ消しゴム拾ってくれてありがとう!!」
一生分の勇気を出した。
でも僕が見た先に彼女の姿はなかった。
彼女の机が一つだけ。
僕は彼女の机に一昨日から花瓶が置かれていることを思い出した。
風もないのに、窓のカーテンが揺れている。
おしまい。
「あ、あの・・・け、けけ消しゴム拾ってくれてありがとう!!」
一生分の勇気を出した。
でも僕が見た先に彼女の姿はなかった。
彼女の机が一つだけ。
僕は彼女の机に一昨日から花瓶が置かれていることを思い出した。
風もないのに、窓のカーテンが揺れている。
おしまい。