ベタな展開でホラー(短編集)
第5話 突然美少女が家に住み始めて、同じ学校に通うパターン
僕ほどに不幸な高校生は他にいないと思う。






昨日家に帰ると、まったく面識のない美少女が家でくつろいでいたのだ。








テーブルの上にお茶とカキピー。







もふもふのじゅうたんに寝そべりながらワイドショー。







まるで昼下がりの主婦のようなくつろぎ方をする美少女は、自分の事をアヤと名乗った。







何を隠そう彼女の行いは犯罪である。







だが僕は慌てなかった。






こういう時の110番だ。






僕は受話器を握り、『1』、『1』、『0』の順番でボタンをプッシュした。






反応なし。





見ると電話線がぶった切られていた。






アヤは奴らに見つかっちゃうから斬ったという。




奴らが来てはそなたを守りきれんという。




彼女の腰には日本刀がついていた。



どうやらアヤは電波さんのようだ。






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