ベタな展開でホラー(短編集)
僕はクラスメイトで親友のあきらにそのことを話した。





「まじかよ。そんなシチュエーション本当にあるんだな。傑作だ」






腹を抱えて他人事とばかりに笑う。






まぁ実際に他人ごとなのだけれど。







「それだけじゃないぞ。今日の朝だって学校までついて来ようとしていたからな。止めるのが大変だった」





「ふーん。アニメや漫画のパターンだったら、転校してくるパターンだな」





「怖いこと言うな! 本当にあったらどうする!!」






教室の扉が勢いよく開いた。





クラスで一番の情報通の矢田くんが入ってきては思いっきり叫んだ。





「みんな! 今日から転校生が入ってくるらしいぞ!!」







まじかよ。



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