小悪魔彼女と天然彼氏
「ぃゃっ・・・」そう言った瞬間、

グイッと違う人に腕を引っ張られて、

つかまれていた手を振り払った。

「おっさん、コイツ俺の彼女なんだ。

手・・・離して?」

と聞き覚えのある声がした。

後ろに振り返ると、そこには南くんの姿があった。

「俺はまだ23だっ!」

と男性が南くんに殴りかかってきた。

パンチをよけて男性のお腹を殴っていた。

「彼女に手を出したあんたが悪いんだろ?」

と南くんが言うともう1人がハッとして、

「こ、この野郎っ!」

と言って殴りかかったが・・・

あっさりよけられて、殴られていた。

怖くて声の出ない私の方に南くんがむかってきた。

「ひっ・・・。」

涙目になった私を見て、

「ごめん。怖かったよね・・・。でも、無事でよかった。

家まで送っていってもいいかな?」と

南くんに顔をのぞかれて、

とっさに、「お願いします・・・。」

と答えてしまった。



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