イジワルな『あいつ』
『生徒代表1-A林崎夏乃』
緊張のあまり気付いたら
すでに式は始まっていた。
視線を前に戻すと
左隣の人が読み始めていた
しばらくして少しざわついていた
耳を傾けると
『あの人かっこいい』
『あの人狙おっかな~♪』
『りんざきなつのだって
名前かっこいい!』
もちろん女子がヒソヒソ話していた。
んーカッコイイのか…?
自分にはよく理解できなかったし
何より顔をよく見ていなかった