完璧な彼氏×おバカな彼女
「もし、良かったらサッカー部に入らないか??」

と体育の山本が言った。海は、

「すみません」

そう言い歩き始めようとしたら山本は、

「お前をエースにしてやるからさ」

「すみません」

海は、山本先生に頭を下げた。

山本先生は、筋肉モリモリで肌が黒く笑ったら白い歯が見える。30歳前半の男の先生。生徒からは、ひそかに人気がある。

俺は、帰る途中に聞いてみた。

「海、おまえ本当にサッカーやらなくていいのか??」

「いいんだよん。中学の時ほんのちょっとしてただけだしさ。」

そう言い、笑って誤魔化したけれど目が笑ってなかった。
海のあんなに楽しそうな表情を身近にいる俺さえ、見た事のない表情だった。

俺達は無言のまま、涼介さんと約束した秋野宮公園に向かった。

公園に向かうと、俺達が朝乗ってきた黒のワゴン車があった。

俺達の姿に気づき、窓を開け

「海、龍、約束の時間より40分過ぎてるぞ!!一体どういうことだ??車でゆっくり聞かせてもらおうじゃないか。早く乗れ!!」

そう言った涼介さんは、怖かった。

「何で、40分も遅れたんだ??」

「涼ちゃんごめん」

「すみません」

そう言うと、それ以上に追求してこなかった。

「そろそろ着くから、カツラや眼鏡を外せ」

俺達は、涼介さんの言う事を聞き、前髪を整えたりした。そんな事をしていると、お台場にあるスタジオに着いた。

























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