完璧な彼氏×おバカな彼女
「社長と仲がいいから、編入試験に合格してなくても大丈夫だったんだけど・・。社長がうるさくってね。結果見て驚いたんだけど龍君は賢いのね。全国模試受けてみる??」

「ありがとうございます。でも全国模試は考えさせて下さい。」

「海君聞いて驚かないでね。本当は編入試験に目安の点がとれてなかったの。でも大丈夫!!社長にもちゃんと言ってあるから・・・。その代わり条件があるわ」

「待ってよん・・待って下さい。条件??俺駄目なの??」

「私の前では癖が出てもかまわないわ。だからイチイチ言い直さないで。私、あなたたちのファンだから」

「ほんと??」

「ええ」

「さっきの話題にもどってもらえませんか??」

「ごめんなさいね。今から言う条件を聞いてね」

「何ですか??」

「1つ目はサインほしいの。もちろんAquadoll全員の。ファンなんだから。2つ目は文化祭を盛り上げること。この地区の文化祭で一番、西南高校が派手なのよ。だけど、今年は、Aquadollが最後に歌って握手会してほしいな。3つ目は、卒業式にあなたたち2人が、正体を全校生徒の前で披露すること。以上よ。のめるかしら??のめたら、何が何でもあなた達の力になるわ。」

「分かりました。海のこともあるけど・・・。たぶん・・・。」

「龍ありがと。ダイスキ。だけどちょっと待ってよん。話が見えないんだけど・・。」

そんな海を無視して俺と理事長は勝手に話を進めた。
たぶん、1つ目以外は社長が言ったことだろうな。あの人はちょっとセコいからな・・。

「1つ目の条件以外は、社長からの命令でしょ??」

「龍どういうことぉ??」

「やっぱり龍くんは感が鋭いのね」

「やっぱり・・・。明日には残り3人のサインをもらってくるので、俺たちが困った時は助けてくださいね。理事長」

「じゃあ、何かあったらいつでもここへ来なさい。いつでも力になるわ!!」
































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