青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
昼休みが終わり、午後の授業が始まるなり、空兎はずっと何か考え事をしているのかのように黒板を一点に見つめていた。
真面目に教師の話を聞いているのとは違う。
彼女の目は黒板に書かれているものは見えておらず、教師の話も耳に届いていない。
ただ、ひたすら何かを考えていた。
そして空兎はその様子のまま、五限目の時間を過ごした。見かねた仙太が六限目の授業が始まるまでの10分休憩の時、空兎に話し掛けた。
「どーしたんだ? もしかして昼に話した部活のこと真面目に考えてんの?」
だが空兎から返ってきたのは、答えではなく、質問だった。
「ねぇ、せっちん~。図書室って今、開いているかな?」
「はい?・・・・・・図書室行きたいのか?」
仙太が訊き返すと、空兎はコクンと頷いた。
とりあえず、入学したてなのでおぼろげな記憶を探りながら答える。
「今は開いてないんじゃないかな? 確か昼休みと放課後に開いてるんじゃないかと思うよ」
瞬間、空兎は目を輝かせた。
「そっか! なら、放課後行こうっと!」
急に活き活きし始めた空兎に仙太は戸惑った。
(空兎が・・・・・・。図書室行きたがるなんて・・・・・・)
なんか「ありえないっ!」と、仙太は思った。
そして六限目の物理。
空兎はこの日初めて真面目に授業を受けていた。
嵐の前の静けさ……という言葉が仙太の頭を過った。
そして、放課後になって、その言葉が見事に的中するのを仙太は目の当たりにしてしまった。
真面目に教師の話を聞いているのとは違う。
彼女の目は黒板に書かれているものは見えておらず、教師の話も耳に届いていない。
ただ、ひたすら何かを考えていた。
そして空兎はその様子のまま、五限目の時間を過ごした。見かねた仙太が六限目の授業が始まるまでの10分休憩の時、空兎に話し掛けた。
「どーしたんだ? もしかして昼に話した部活のこと真面目に考えてんの?」
だが空兎から返ってきたのは、答えではなく、質問だった。
「ねぇ、せっちん~。図書室って今、開いているかな?」
「はい?・・・・・・図書室行きたいのか?」
仙太が訊き返すと、空兎はコクンと頷いた。
とりあえず、入学したてなのでおぼろげな記憶を探りながら答える。
「今は開いてないんじゃないかな? 確か昼休みと放課後に開いてるんじゃないかと思うよ」
瞬間、空兎は目を輝かせた。
「そっか! なら、放課後行こうっと!」
急に活き活きし始めた空兎に仙太は戸惑った。
(空兎が・・・・・・。図書室行きたがるなんて・・・・・・)
なんか「ありえないっ!」と、仙太は思った。
そして六限目の物理。
空兎はこの日初めて真面目に授業を受けていた。
嵐の前の静けさ……という言葉が仙太の頭を過った。
そして、放課後になって、その言葉が見事に的中するのを仙太は目の当たりにしてしまった。