青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
ともあれ、これで『“鍵”捕獲作戦』の方向性が決まった。
後は具体的な内容を決めるだけである。
「花火はやっぱ打ち上げ花火だよね! 一番、極上っぽいもん! 後は打ち上げ場所だけど・・・・・・なるべく高い方がいいよね~?」
自ら隊長と名乗るだけあって率先して話を進める空兎。
まずその打ち上げ花火をどこでどうやって調達するのかを考えるべきなのだろうが、彼女はそれをあっさりとすっ飛ばした。
そして、打ち上げ場所すら、さっさと自分で決めてしまおうとする魂胆だ。
「なので! 東京タワーの天辺で決まりっ!」
この時、仙太が紅茶を飲んでいたら二度目の人間水鉄砲を発射していただろう。
「無理に決まってるじゃないかぁ! だいたいまずいだろ? そんなところで花火なんか打ち上げたら!」
尤もな仙太の意見だが、空兎はノープロブレムとでも言いたげなVサインを向けた。
「大丈夫! 花火一発で“神杯”っていう奇跡を起こせる宝の“鍵”が手に入るかもしれないんだよ? 内閣総理大臣だって笑って許してくれるって!」
「どれだけ心の広い総理大臣だよ! とにかく無理!」
「なによ~! 無理と決めてかかったら何にもできないよ!」
いくら仙太が正論で説いても、空兎は断固として譲らない態度だ。
このままでは収拾がつかないと判断したセレビアが二人の間に割って入る。
「はいはい、そこまでよ、お二人さん」
「でもぉ~」
唇を尖らせる空兎を、セレビアはデコピンを一発見舞って突っぱねた。
「東京タワーの天辺はさすがに無茶よ、諦めなさい。高い所が良いのなら私の絨毯で飛べばいいでしょ?」
「あ、そっか!」
デコピンで額を赤くした空兎がポンッと手を叩き、あっさり納得。
全く魔法というものは便利だと、この時、仙太はつくづく思った。
問題が一つ解決して、作戦会議は順調に進んでいるかに見えたが、一人、話に置いてきぼりになっている者がいた。
白矢クヲンだ。
「なぁ・・・・・・「絨毯で飛んでいく」って、なに?」
「あ・・・・・・」
後は具体的な内容を決めるだけである。
「花火はやっぱ打ち上げ花火だよね! 一番、極上っぽいもん! 後は打ち上げ場所だけど・・・・・・なるべく高い方がいいよね~?」
自ら隊長と名乗るだけあって率先して話を進める空兎。
まずその打ち上げ花火をどこでどうやって調達するのかを考えるべきなのだろうが、彼女はそれをあっさりとすっ飛ばした。
そして、打ち上げ場所すら、さっさと自分で決めてしまおうとする魂胆だ。
「なので! 東京タワーの天辺で決まりっ!」
この時、仙太が紅茶を飲んでいたら二度目の人間水鉄砲を発射していただろう。
「無理に決まってるじゃないかぁ! だいたいまずいだろ? そんなところで花火なんか打ち上げたら!」
尤もな仙太の意見だが、空兎はノープロブレムとでも言いたげなVサインを向けた。
「大丈夫! 花火一発で“神杯”っていう奇跡を起こせる宝の“鍵”が手に入るかもしれないんだよ? 内閣総理大臣だって笑って許してくれるって!」
「どれだけ心の広い総理大臣だよ! とにかく無理!」
「なによ~! 無理と決めてかかったら何にもできないよ!」
いくら仙太が正論で説いても、空兎は断固として譲らない態度だ。
このままでは収拾がつかないと判断したセレビアが二人の間に割って入る。
「はいはい、そこまでよ、お二人さん」
「でもぉ~」
唇を尖らせる空兎を、セレビアはデコピンを一発見舞って突っぱねた。
「東京タワーの天辺はさすがに無茶よ、諦めなさい。高い所が良いのなら私の絨毯で飛べばいいでしょ?」
「あ、そっか!」
デコピンで額を赤くした空兎がポンッと手を叩き、あっさり納得。
全く魔法というものは便利だと、この時、仙太はつくづく思った。
問題が一つ解決して、作戦会議は順調に進んでいるかに見えたが、一人、話に置いてきぼりになっている者がいた。
白矢クヲンだ。
「なぁ・・・・・・「絨毯で飛んでいく」って、なに?」
「あ・・・・・・」