青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「あ、秘密基地って、『秘密』って言うくらいだから秘密なんだ!そうでしょ?ジョーさん!」
「はい」
「はい?」
ウインクしてバシッと人差し指を突き出した空兎に爽やかスマイルで迷わず即答するジョー。
何故、ジョーが即答したのか、仙太には謎で仕方なかったが、あえて突っ込まずにいた。
結局、他に案もないため、ジョーの提案はすんなりと通った。
案が決まるなりジョーは空兎からノートと筆記用具を借りて、空兎に一言断りを入れてから最後のページに何かを書き込んだ後、そのページを破いた。そのページに何かを入れて包むとそれを仙太に渡した。
「僕の住所と合鍵です。これを仙太くんに預けますね」
「僕に、ですか?」
「失くさないようにお願いしますね」
戸惑いながらも、ジョーの笑顔に押されるようにそれらを受けとる仙太。
「なんで僕に?」
自然と仙太の口からそんな疑問が漏れた。
「念のためです」
ジョーはそれだけしか口にせず。後はいつも通りに優しく微笑むだけだった。
しかし、その微笑みは、仙太、そして空兎にとってはいつも通りには見えなかった。
「さぁ、行きましょうか」
踵を返したジョーの背中を見て仙太は、手渡された合鍵とメモをギュッと握りしめた。
何かを託されたかのように………
そして空兎は、不安な気持ちになりながらもそれを奥底へとおしやって、精一杯の笑顔を仙太に向けた。
「行こっ!せっちん!いざ!ヒーローの秘密基地に!」
元気に声を張り上げる空兎に、仙太の曇りかけていた気分が幾らばかりか晴れていった。
「はい」
「はい?」
ウインクしてバシッと人差し指を突き出した空兎に爽やかスマイルで迷わず即答するジョー。
何故、ジョーが即答したのか、仙太には謎で仕方なかったが、あえて突っ込まずにいた。
結局、他に案もないため、ジョーの提案はすんなりと通った。
案が決まるなりジョーは空兎からノートと筆記用具を借りて、空兎に一言断りを入れてから最後のページに何かを書き込んだ後、そのページを破いた。そのページに何かを入れて包むとそれを仙太に渡した。
「僕の住所と合鍵です。これを仙太くんに預けますね」
「僕に、ですか?」
「失くさないようにお願いしますね」
戸惑いながらも、ジョーの笑顔に押されるようにそれらを受けとる仙太。
「なんで僕に?」
自然と仙太の口からそんな疑問が漏れた。
「念のためです」
ジョーはそれだけしか口にせず。後はいつも通りに優しく微笑むだけだった。
しかし、その微笑みは、仙太、そして空兎にとってはいつも通りには見えなかった。
「さぁ、行きましょうか」
踵を返したジョーの背中を見て仙太は、手渡された合鍵とメモをギュッと握りしめた。
何かを託されたかのように………
そして空兎は、不安な気持ちになりながらもそれを奥底へとおしやって、精一杯の笑顔を仙太に向けた。
「行こっ!せっちん!いざ!ヒーローの秘密基地に!」
元気に声を張り上げる空兎に、仙太の曇りかけていた気分が幾らばかりか晴れていった。