青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「うわっ、ちょっ、タンマ!」
空兎の制止を無視して、灰山が湖に手榴弾を放る。先ほどはかなり離れていたから爆発などの怪我はなかったが、今度は近くである。
怪我どころでは確実にすまない。
「おっと」
ジョーは湖の底を蹴って跳躍。まだ空中に浮遊している手榴弾をキャッチすると同時にさらに上空へと高く投げた。
手榴弾は、一同の上で轟音と共に花火を開いた。
ホッと胸を撫で下ろす空兎たち。灰山はある程度予想していたのか、特に気にする様子もなく、すぐに懐から銃を取り出してその銃口を空兎へと向ける。
だが、その引き金が引かれるよりも早く、ジョーが空兎の盾となるように着地した。そしてすぐに灰山へと飛び掛かる。
「なっ!?」
まさかの行動に灰山は身を硬直させてしまう。これまでのジョーならば、自分から仕掛けることはなかったため、虚をつかれたのだ。
銃を持つ手を完全に決められ、ジョーと共に地面を二、三回転した後、巴投げのような形で森に投げられてしまう。
「今度ばかりは躊躇できませんからね……」
申し訳なさそうに呟くと、ジョーは灰山を投げ込んだ森へと走る。
その背中を見ていた空兎はジョーが灰山の足止めをしてくれるのだと、勝手に解釈した。
「行こう、せっちん、マリィ!」
セレビアやジョーの気持ちに応えるには、何が何でもこの勝負に勝つこと。
だからこそ空兎は水に濡れた服を絞って、服だけではない、様々な重みに耐えながらも湖から上がり、逃走を再開した。その後ろを仙太とマリィがついていく。
その矢先、白銀の矢が空兎の足を止めた。
空兎の制止を無視して、灰山が湖に手榴弾を放る。先ほどはかなり離れていたから爆発などの怪我はなかったが、今度は近くである。
怪我どころでは確実にすまない。
「おっと」
ジョーは湖の底を蹴って跳躍。まだ空中に浮遊している手榴弾をキャッチすると同時にさらに上空へと高く投げた。
手榴弾は、一同の上で轟音と共に花火を開いた。
ホッと胸を撫で下ろす空兎たち。灰山はある程度予想していたのか、特に気にする様子もなく、すぐに懐から銃を取り出してその銃口を空兎へと向ける。
だが、その引き金が引かれるよりも早く、ジョーが空兎の盾となるように着地した。そしてすぐに灰山へと飛び掛かる。
「なっ!?」
まさかの行動に灰山は身を硬直させてしまう。これまでのジョーならば、自分から仕掛けることはなかったため、虚をつかれたのだ。
銃を持つ手を完全に決められ、ジョーと共に地面を二、三回転した後、巴投げのような形で森に投げられてしまう。
「今度ばかりは躊躇できませんからね……」
申し訳なさそうに呟くと、ジョーは灰山を投げ込んだ森へと走る。
その背中を見ていた空兎はジョーが灰山の足止めをしてくれるのだと、勝手に解釈した。
「行こう、せっちん、マリィ!」
セレビアやジョーの気持ちに応えるには、何が何でもこの勝負に勝つこと。
だからこそ空兎は水に濡れた服を絞って、服だけではない、様々な重みに耐えながらも湖から上がり、逃走を再開した。その後ろを仙太とマリィがついていく。
その矢先、白銀の矢が空兎の足を止めた。