青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
飛翔と同時にクヲンはマリィに斬りかかる。斜めから斬り上げられた大鎌は的確にマリィを捉えていた。
マリィはその斬撃を寸での所で受け止めると、瞬時に捌いて、槍を横薙ぎに振るう。
ヒュン!
空気を切り裂く音が届いた。空振りだ。
マリィの反撃を読んでいたクヲンが回避すると同時に、彼女の上をとった。
クヲンはそこから大鎌の柄で、マリィの背中を突く。
少ないモーションだが、大鎌自体の重量が充分にある。マリィは突き飛ばされたように前のめりにバランスを崩した。
その隙に、クヲンはマリィの背後に回る。
千載一遇のチャンスがクヲンに訪れた。
「俺の勝ち―――」
刃を反対側に向け、斬撃ではなく、打撃で昏倒させようと目論んだクヲンは大きく斜めに振りかぶり、マリィの頭上に向けて振り下ろす。
だが、本能的に危機を察知したのか、間一髪、マリィが体を捻って己の頭上に振り下ろされた大鎌を槍で受け止める。
そして、体勢を立て直すと同時に、またそれを捌くと、再びマリィが反撃する。
しかし、今度は横薙ぎではなく、本来の槍の使い方である突きで攻撃してきた。
なにより驚いたのはクヲンだった。
今度も横薙ぎに来ると予想していた彼は後方に避けていたが、突きである。
眼前に迫る三又の矛を咄嗟に大鎌の長柄で受け止めた。又の一つに、長柄ががっちりと嵌っている状態だ。
マリィはその斬撃を寸での所で受け止めると、瞬時に捌いて、槍を横薙ぎに振るう。
ヒュン!
空気を切り裂く音が届いた。空振りだ。
マリィの反撃を読んでいたクヲンが回避すると同時に、彼女の上をとった。
クヲンはそこから大鎌の柄で、マリィの背中を突く。
少ないモーションだが、大鎌自体の重量が充分にある。マリィは突き飛ばされたように前のめりにバランスを崩した。
その隙に、クヲンはマリィの背後に回る。
千載一遇のチャンスがクヲンに訪れた。
「俺の勝ち―――」
刃を反対側に向け、斬撃ではなく、打撃で昏倒させようと目論んだクヲンは大きく斜めに振りかぶり、マリィの頭上に向けて振り下ろす。
だが、本能的に危機を察知したのか、間一髪、マリィが体を捻って己の頭上に振り下ろされた大鎌を槍で受け止める。
そして、体勢を立て直すと同時に、またそれを捌くと、再びマリィが反撃する。
しかし、今度は横薙ぎではなく、本来の槍の使い方である突きで攻撃してきた。
なにより驚いたのはクヲンだった。
今度も横薙ぎに来ると予想していた彼は後方に避けていたが、突きである。
眼前に迫る三又の矛を咄嗟に大鎌の長柄で受け止めた。又の一つに、長柄ががっちりと嵌っている状態だ。