青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
(やられる前に!)
クヲンは大鎌を持つ手に力を込め、接近してきたその者に対して振り向き様に刃を向けた。
「?」
「なっ!?」
二人の目が同時に見開く。大鎌はその接近者であるマリィの首筋寸前で止まっていた。
「ちょっ…うわっ!」
驚きのあまり大鎌を落とすクヲン。マリィに至っては自分の身に何が起きたかわかっていない様子だ。それどころか追いつけたのが嬉しくてクスクス笑っている。
「やっと追いつきましたぁ。だってクヲンさん、速いんですもん」
「いや、単にお前が迷ってたんじゃね?」
クヲンがそう指摘すると、場の空気が凍りつく。どうやら図星のようだ。
よくよく観察すればマリィの髪には葉や草がくっついている上、鼻の頭には泥がこびり付いていた。
「いやぁ、クヲンさんの匂いでも追ったらいいかな~~~と挑戦してたらついつい「私は誰~~~~!」みたいな感じで!」
「犬じゃあるまいし……つーか、その場合、「ここは何処?」だろうが」
「そ、そんな細かいことはいーんです! それより!」
マリィはビシィとクヲンの翼に指を突きつけた。
「ん?」
「「ん?」じゃ、ありません! その翼はなんですか!?」
「あぁ、たいしたことねぇ―――」
「たいしたことです!」
クヲンの言葉を強引に遮ったマリィはそのままクヲンの手を引っ張っていく。行き先は湖だ。
クヲンは大鎌を持つ手に力を込め、接近してきたその者に対して振り向き様に刃を向けた。
「?」
「なっ!?」
二人の目が同時に見開く。大鎌はその接近者であるマリィの首筋寸前で止まっていた。
「ちょっ…うわっ!」
驚きのあまり大鎌を落とすクヲン。マリィに至っては自分の身に何が起きたかわかっていない様子だ。それどころか追いつけたのが嬉しくてクスクス笑っている。
「やっと追いつきましたぁ。だってクヲンさん、速いんですもん」
「いや、単にお前が迷ってたんじゃね?」
クヲンがそう指摘すると、場の空気が凍りつく。どうやら図星のようだ。
よくよく観察すればマリィの髪には葉や草がくっついている上、鼻の頭には泥がこびり付いていた。
「いやぁ、クヲンさんの匂いでも追ったらいいかな~~~と挑戦してたらついつい「私は誰~~~~!」みたいな感じで!」
「犬じゃあるまいし……つーか、その場合、「ここは何処?」だろうが」
「そ、そんな細かいことはいーんです! それより!」
マリィはビシィとクヲンの翼に指を突きつけた。
「ん?」
「「ん?」じゃ、ありません! その翼はなんですか!?」
「あぁ、たいしたことねぇ―――」
「たいしたことです!」
クヲンの言葉を強引に遮ったマリィはそのままクヲンの手を引っ張っていく。行き先は湖だ。