青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「だから、そういう意味も込めて、私にクヲンさんのお手伝いをさせてください………」
心の底から願うような声でマリィは、チラリとクヲンのほうを見やった。
優しさと強さを併せ持ち、心にあった迷いが消えたかのような微笑みがクヲンの目を奪った。
そんな中、灰山は冷徹な視線でマリィを射抜く。
「邪魔するというなら………」
おぞましいほどの殺気。まだ硝煙が零れている銃口を構えなおして、引き金に指をかける。それを見たクヲンは、すでに自制心を失っていた。
「くそっ!」
マリィの腕を引っ張り後ろへと引き込むと同時に勢いよく前に出るクヲン。
刹那、銃声が鳴り響いて、マリィは鈍い、嫌な音を聞いた。
「クヲン…さん……?」
強引に引っ張り込まれて、尻餅をついているマリィの表情が不安に凍りつく。
大きく広げられた黒い翼は、雄々しくも見え、傷ついているそれは、痛々しくも見える。後ろからではクヲンの顔が見えない。ただ、やや前屈みで立っているとだけしか伺えない。
心臓が急に締め付けられるように痛くなった。
「クヲンさん……」
もう一度声をかけると、クヲンはがっくりと膝から崩れ落ちた。
心の底から願うような声でマリィは、チラリとクヲンのほうを見やった。
優しさと強さを併せ持ち、心にあった迷いが消えたかのような微笑みがクヲンの目を奪った。
そんな中、灰山は冷徹な視線でマリィを射抜く。
「邪魔するというなら………」
おぞましいほどの殺気。まだ硝煙が零れている銃口を構えなおして、引き金に指をかける。それを見たクヲンは、すでに自制心を失っていた。
「くそっ!」
マリィの腕を引っ張り後ろへと引き込むと同時に勢いよく前に出るクヲン。
刹那、銃声が鳴り響いて、マリィは鈍い、嫌な音を聞いた。
「クヲン…さん……?」
強引に引っ張り込まれて、尻餅をついているマリィの表情が不安に凍りつく。
大きく広げられた黒い翼は、雄々しくも見え、傷ついているそれは、痛々しくも見える。後ろからではクヲンの顔が見えない。ただ、やや前屈みで立っているとだけしか伺えない。
心臓が急に締め付けられるように痛くなった。
「クヲンさん……」
もう一度声をかけると、クヲンはがっくりと膝から崩れ落ちた。