青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「空兎、あれ?」

 まず驚きの声を出したのは仙太だった。
 一瞬、見間違えかと思ってか、空兎がいきなりそれに向かって走り出す。

 それに続いていく、ジョー、セレビア、クヲン。少し遅れてマリィと仙太が空兎に追いつく。

 彼女は、何か信じられないものを見ているような目でそれを手にしていた。


 古ぼけた本と、それに重ねられた蒼い鍵。

 本のタイトルは、“奇跡の起こし方”


 ―――ウキュ!


 蒼い鍵からそんな鳴き声がしたようなのを、空兎は聞いた。

 例え、それが空耳であろうと、彼女は癒された。

「ありがと……」

 お陰で自分は、明日また最高の笑顔で朝を迎えることができる。


 そう、もしかしたら誰かが望む“奇跡”が起きるかもしれない明日を……



   【LAST NO:奇跡の条件 完】
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