青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
それから“鍵”探しの計画はトントン拍子に決まっていった。
期間はゴールデン・ウィーク。つまり、憲法記念日から始まる五日間。間にある土曜日は、本来、学校がある日なのだが、この学校は独自の方針で特別に休みとなっている。
一日目の正午に学校の正門で待ち合わせすることが決まり、後は野となれ山となれとの方向で決まった。
(待ち合わせ以降はアバウトだな・・・・・・)
まるで、友達グループで適当にブラブラ遊びに行くようなノリに、仙太は額に汗を滲ませていた。
そんなこんなで空兎はセレビアとジョーの携帯番号とメールアドレスを交換し、ついでに携帯のカメラで、自分とのツーショット写真をそれぞれと撮った。
昼休み終了間近になると、最終確認して、図書室の不思議空間会合は解散となった。
「ん~~っ! 楽しみ~!」
“本”の返却手続きも済み、仙太と一緒に教室に戻る空兎は本当にその日を待ち遠しく感じていた。
対して仙太は、「本当にこれでいいのか?」 と、少し後悔の入り混じった考えを持ち始めていた。
すると、その時、空兎は何かを思い出したかのように「あっ!」と叫んで、不意に仙太と腕を組んだ。
「うぇ!? ちょっ!?」
あまりにも唐突なことに、仙太が驚くが、空兎は構わずに、前にかざした携帯のボタンを押した。
「チーズ♪」
チャラ~ン♪
携帯のカメラのシャッター音が軽快な音を鳴らす。
空兎は仙太とのツーショット写真を撮ったのだ。まだ状況が飲み込めていない様子に呆然とする仙太を、空兎は小さく笑う。
「だって、せっちんとの写真、まだ撮ってなかったからさ! これを電話帳に登録して・・・うん、完璧!」
話ながら、仙太からの着信の際、先ほどの写真が出るようにする設定を手早く行う空兎。その表情は嬉しそうだった。
「空兎、それって・・・」
「うん! ジョーさんとセレビアさんのもやったよ! 友達だからね♪」
そう言って、作業の終えた携帯を折り畳んでスカートのポケットに入れると、足早に教室へと駆けていった。
(な、なんだ・・・友達、か・・・)
何を期待していたのだろう。
思わず立ち止まってしまった自分が少し気恥ずかしくなった仙太だった。
期間はゴールデン・ウィーク。つまり、憲法記念日から始まる五日間。間にある土曜日は、本来、学校がある日なのだが、この学校は独自の方針で特別に休みとなっている。
一日目の正午に学校の正門で待ち合わせすることが決まり、後は野となれ山となれとの方向で決まった。
(待ち合わせ以降はアバウトだな・・・・・・)
まるで、友達グループで適当にブラブラ遊びに行くようなノリに、仙太は額に汗を滲ませていた。
そんなこんなで空兎はセレビアとジョーの携帯番号とメールアドレスを交換し、ついでに携帯のカメラで、自分とのツーショット写真をそれぞれと撮った。
昼休み終了間近になると、最終確認して、図書室の不思議空間会合は解散となった。
「ん~~っ! 楽しみ~!」
“本”の返却手続きも済み、仙太と一緒に教室に戻る空兎は本当にその日を待ち遠しく感じていた。
対して仙太は、「本当にこれでいいのか?」 と、少し後悔の入り混じった考えを持ち始めていた。
すると、その時、空兎は何かを思い出したかのように「あっ!」と叫んで、不意に仙太と腕を組んだ。
「うぇ!? ちょっ!?」
あまりにも唐突なことに、仙太が驚くが、空兎は構わずに、前にかざした携帯のボタンを押した。
「チーズ♪」
チャラ~ン♪
携帯のカメラのシャッター音が軽快な音を鳴らす。
空兎は仙太とのツーショット写真を撮ったのだ。まだ状況が飲み込めていない様子に呆然とする仙太を、空兎は小さく笑う。
「だって、せっちんとの写真、まだ撮ってなかったからさ! これを電話帳に登録して・・・うん、完璧!」
話ながら、仙太からの着信の際、先ほどの写真が出るようにする設定を手早く行う空兎。その表情は嬉しそうだった。
「空兎、それって・・・」
「うん! ジョーさんとセレビアさんのもやったよ! 友達だからね♪」
そう言って、作業の終えた携帯を折り畳んでスカートのポケットに入れると、足早に教室へと駆けていった。
(な、なんだ・・・友達、か・・・)
何を期待していたのだろう。
思わず立ち止まってしまった自分が少し気恥ずかしくなった仙太だった。