青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「空飛ぶ魔法の絨毯(じゅうたん)よ」
「わぁお!!」
予想が当たったのか、空兎が感激する。
広げてみると、六畳ほどの不思議な模様が描かれている緋色の絨毯が露になった。
「・・・・・・マジですか?」
信じられないといった目をする仙太に、空兎はその手を掴んで、我先へと絨毯へと誘う。
「早く乗ろ! せっちん!」
「えっ、わっ!?」
半ばスッ転ぶように、二人は絨毯へと乗り、その後、何の疑いも持っていない様子のジョーも絨毯の上に乗って、最後にセレビアが、三人の前に乗った。
「それじゃ、出発!」
その掛け声と同時に、絨毯がフワッと浮かび上がり、その後、凄まじい勢いで空高く舞い上がった。
まるで絶叫マシンに乗っているかのように、空兎ははしゃぎ、仙太とジョーは驚きの声を上げた。
落ちてしまいそうな勢いに、仙太は戦慄したが、身体がまるで見えないシートベルトで固定されているかのような安定感があったので誰一人として落ちることはなかった。
(こ、これも魔法なのかな?)
これまでセレビアが魔法使いというのは、半信半疑だった仙太だが、目の前でこれ程見せつけられては疑う余地はなかった。
(非現実的だけど、現実なんだよなぁ)
舞い上がるGを身体で感じながら、感嘆とも呆れともとれないことを思った。
程なくして、雲より高く舞い上がった絨毯は上昇を止め、滞空する。
空兎は下に見える雲を楽しそうに見ていたが、仙太は見る度胸がない。そんな仙太の不安そうな顔に、セレビアは笑いながら、安心させるかのように口振りで告げる。
「大丈夫。私がこの絨毯に魔法をかけている間は、どんなにスピードがあっても振り落とされることはないから」
「そ、そうですか・・・・・・」
なるべく平静を装っている仙太だが、緊張の汗は隠しきれていない。その様子が可愛く思ったのか、セレビアはまたクスッと笑った。
そして絨毯を操り、先程、矢印が指し示した方向へと飛ばしていく。
“鍵”探しの冒険が
今、始まった!
【NO.4 完】
「わぁお!!」
予想が当たったのか、空兎が感激する。
広げてみると、六畳ほどの不思議な模様が描かれている緋色の絨毯が露になった。
「・・・・・・マジですか?」
信じられないといった目をする仙太に、空兎はその手を掴んで、我先へと絨毯へと誘う。
「早く乗ろ! せっちん!」
「えっ、わっ!?」
半ばスッ転ぶように、二人は絨毯へと乗り、その後、何の疑いも持っていない様子のジョーも絨毯の上に乗って、最後にセレビアが、三人の前に乗った。
「それじゃ、出発!」
その掛け声と同時に、絨毯がフワッと浮かび上がり、その後、凄まじい勢いで空高く舞い上がった。
まるで絶叫マシンに乗っているかのように、空兎ははしゃぎ、仙太とジョーは驚きの声を上げた。
落ちてしまいそうな勢いに、仙太は戦慄したが、身体がまるで見えないシートベルトで固定されているかのような安定感があったので誰一人として落ちることはなかった。
(こ、これも魔法なのかな?)
これまでセレビアが魔法使いというのは、半信半疑だった仙太だが、目の前でこれ程見せつけられては疑う余地はなかった。
(非現実的だけど、現実なんだよなぁ)
舞い上がるGを身体で感じながら、感嘆とも呆れともとれないことを思った。
程なくして、雲より高く舞い上がった絨毯は上昇を止め、滞空する。
空兎は下に見える雲を楽しそうに見ていたが、仙太は見る度胸がない。そんな仙太の不安そうな顔に、セレビアは笑いながら、安心させるかのように口振りで告げる。
「大丈夫。私がこの絨毯に魔法をかけている間は、どんなにスピードがあっても振り落とされることはないから」
「そ、そうですか・・・・・・」
なるべく平静を装っている仙太だが、緊張の汗は隠しきれていない。その様子が可愛く思ったのか、セレビアはまたクスッと笑った。
そして絨毯を操り、先程、矢印が指し示した方向へと飛ばしていく。
“鍵”探しの冒険が
今、始まった!
【NO.4 完】