青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「むきゃーっ! またズレたぁ!」
空兎の堪忍袋の緒が切れた。
またもや進行方向とは全然違う方向に矢印が指したのだ。
「まるで、コントだなぁ」
昔、似たようなものをやっていたお笑い番組を思い出した仙太が小さく嘆いた。
「こうなったら、ハリセンツッコミ千万本の刑よ!」
「誰にだよ?」
また勢いに任せて適当な事を言って、と思い突っ込んだが、そこで仙太は、ふと気がついた。
「あ、もしかして、その“鍵”って、生きて、動いてるってことかも?」
仙太はファミレスでの「“鍵”にも色々なモノがある」というセレビアの話を思い出した。
矢印が真下側を全然指し示すことなく、方向だけ変わっていくのは、“鍵”が移動しているのではないかと推測したのだ。
その考えに真っ先に同意したのは、セレビアだった。
「えぇ、私もそれを思ったところよ。最初はヒーロー君の言った、ただの行き違いかと思ったけど、こう何度も方向が変わっていくのを見て確信に近づいたわ!」
言葉通り、確信めいたセレビアの顔を見て、仙太の表情にも自信がつく。ジョーも「なるほど」という感じに頷いている中、空兎は思いっきり目を見開いて、
「えぇっ!“鍵”って、生きてるのぉ!?」
と、一人仰天した。
そのあまりの反応に、仙太は、またも絨毯に突っ伏しそうになるが、そこを堪えて嘆く。
「って、空兎もそう思ったから、ハリセンでツッコミとか何とか言ってたんじゃないのか?」
「あんなの適当ぶっこいたのに決まってるでしょ!」
キッパリと言い切る空兎に、仙太は目を細めて「あぁ、やっぱりそうかい」といった感じで呆れた。
だが、そんな気持ちもすぐ切り替えて、仙太は真面目な顔で、セレビアに尋ねる。
「でもまだ“鍵”が生きて動いているって、確証はないですよね?」
「そうね。だから、しばらく停止した状態で様子を見ましょう。それで、矢印の方向が変化したら、少なくとも“移動”していることは確実よ」
セレビアの提案は、満場一致で可決され、すぐに絨毯は停止させた後、一同、固唾を飲んで、本の矢印に注目した。
空兎の堪忍袋の緒が切れた。
またもや進行方向とは全然違う方向に矢印が指したのだ。
「まるで、コントだなぁ」
昔、似たようなものをやっていたお笑い番組を思い出した仙太が小さく嘆いた。
「こうなったら、ハリセンツッコミ千万本の刑よ!」
「誰にだよ?」
また勢いに任せて適当な事を言って、と思い突っ込んだが、そこで仙太は、ふと気がついた。
「あ、もしかして、その“鍵”って、生きて、動いてるってことかも?」
仙太はファミレスでの「“鍵”にも色々なモノがある」というセレビアの話を思い出した。
矢印が真下側を全然指し示すことなく、方向だけ変わっていくのは、“鍵”が移動しているのではないかと推測したのだ。
その考えに真っ先に同意したのは、セレビアだった。
「えぇ、私もそれを思ったところよ。最初はヒーロー君の言った、ただの行き違いかと思ったけど、こう何度も方向が変わっていくのを見て確信に近づいたわ!」
言葉通り、確信めいたセレビアの顔を見て、仙太の表情にも自信がつく。ジョーも「なるほど」という感じに頷いている中、空兎は思いっきり目を見開いて、
「えぇっ!“鍵”って、生きてるのぉ!?」
と、一人仰天した。
そのあまりの反応に、仙太は、またも絨毯に突っ伏しそうになるが、そこを堪えて嘆く。
「って、空兎もそう思ったから、ハリセンでツッコミとか何とか言ってたんじゃないのか?」
「あんなの適当ぶっこいたのに決まってるでしょ!」
キッパリと言い切る空兎に、仙太は目を細めて「あぁ、やっぱりそうかい」といった感じで呆れた。
だが、そんな気持ちもすぐ切り替えて、仙太は真面目な顔で、セレビアに尋ねる。
「でもまだ“鍵”が生きて動いているって、確証はないですよね?」
「そうね。だから、しばらく停止した状態で様子を見ましょう。それで、矢印の方向が変化したら、少なくとも“移動”していることは確実よ」
セレビアの提案は、満場一致で可決され、すぐに絨毯は停止させた後、一同、固唾を飲んで、本の矢印に注目した。