【短】ドキドキ☆デート
プロローグ
俺には小学生の時から好きな子がいた。
それは───
幼馴染みの春井茉美(ハルイ マミ)。
けど、俺は素直になれず反対のことばかりしていた。
言葉を交わせば口喧嘩ばかりだ。
でも俺は喧嘩でもなんでも茉美と話せればそれでよかった。
だが今……少し焦っている。
2年前──。
小学校を卒業した俺たちは中学生になった。
初めて見る茉美の制服姿。
茉美の腰まである髪は、頭の上でポニーテールしていて小学生の時と変わない。
唯一変わったこと…。それは茉美がセーラー服を着ていることだった。
その茉美のセーラー服姿に素直に可愛いと思った。
胸の赤いリボンが茉美に似合っている。
あれから2年──俺たちは中学3年になった。
「春井おはよ!」
「おはよう」
今日も隣の席の奴が茉美に話しかけている。
なんでか中学生になって茉美はモテるようになった。
はっきり言って茉美には モテている自覚はまったくないが!
アイツの人懐こい笑顔と明るい性格がいいのか?男子でも女子でも誰とでも友達になる。
おまけにドジだし。なにもない所ですぐこけそうになっている。
とにかく茉美に好意を寄せてる奴は確実にいる。
春井って可愛いよな。
なんて言葉を何度を耳にしたことがある。
なんとか、なんとかしねーと………。
アイツの可愛いさに気付く奴がもっと増える前に────。