【短】ドキドキ☆デート
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デートに誘おう
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そんなある日の休み時間。
小学生の時からの友達 勇太(ユウタ)が前の席の奴の椅子に座り俺になにかを渡してきた。
見ればなにかの券だ。遊園地か?
「これ、なんだよ?」
「はぁ…」
なんでこんな物を俺に渡すのか分からねー。
聞きかえしたら呆れたような勇太のため息。
‥いや、マジでなんだよ!?
「それやるからさ春井誘って行ってこいよ。」
「は!?」
聞こえた声は俺の予想してなかった言葉だった。
つまり勇太は俺と茉美で出掛けてこいって言ってるってことだろ?
「それ行ってきて告白しろよ!」
「!!」
告白、俺が?
「言っちゃアレだけどよー…」
──ちらっ
いったん茉美に視線を向けた勇太は、また俺に顔を向けると小声で言ってきた。
「春井って鈍感だろ?」
さすが勇太。分かってるんだな。
だから…
「言わねーと伝わねー、だろ?」
「だからコレやるから行ってこいよ。」