We are cherry boys
「………しゃーない。」俺はモソモソと起き上がり部屋を出た。

一階では寝ころがりながらテレビを見ている母親がいた。ちなみにこのグータラ女は、この町には二人といない絶世の美女、と囃立てられていたらしい(その情報は自称な上に、『この町』と言う時点で程度の低さを感じさせている)。
まぁそんな女性な訳である。 俺は冷蔵庫から麦茶を取り出し、コップには注がずにそのままガブ飲みした。
「コラー、雅君~。口付けて飲まない~。」とヤル気なさ度百二十%の声が掛かった。
振り返ると(元)絶世の美女が立ち上がっていた。立ち上がるとそのスタイルの良さが目立つ。
そして、この女性と俺は血が繋がっていない。
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