時には、こんな始まり方も【sideマサ】
「ちょっと、雫?何言って…」
思わず雫の肩を掴み、顔を確認したのがまずかった。
――真っ赤に染まった頬や耳たぶや唇。
うるうるの瞳。
恥ずかしそうなその表情。
更に
「…本当だもん。」
なんて聞こえるか聞こえないか位の声で呟く。
(ばっちり聞いてるけど)
あぁ――――――!!!
なんなんだ!!!
真っ赤になって照れるから、沢山意地悪しちゃおうかな?
なんて考えてたのに!!
結局俺がいたぶられてないか?!