時には、こんな始まり方も【sideマサ】


「…おじゃまします…」


小さな声でそう言って、脱いだ靴を揃える雫。


そんな後ろ姿を見ながら、可愛いなぁと感動してしまう。



すると、こちらを向いた雫の顔がどんどん赤く染まっていく。


「ん?どした?」


不思議に思って尋ねたけど、何も言わない。


で、雫の目線の先にはベッド。


ああ。なるほど。

気づいた途端Sの血が騒ぐ。

「もしかして、さっきの約束思い出した?」



ニヤニヤしながら尋ねると、案の定、雫は真っ赤になって固まってしまう。



< 5 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop