時には、こんな始まり方も【sideマサ】
さっきの約束。


『――身体も全部、俺のものにしてもいい?』


今考えてみれば、かなり強引な俺の問い掛けに、無言で頷いてくれた雫。


まぁ、部屋に入った途端ベッドがあれば、そりゃ意識するよな。


しかも、そのつもりで俺ん家に来てるんだろうし。



「……あの、マサ君?…私…とりあえず、座ってもいいかな?」


頬を赤く染めた雫は、しどろもどろになりながら話す。


でもさ、可愛いすぎ♪

攻め所満載なんだけど?



「――じゃあ、ベッドに座る?」



内心ニヤニヤしながら、ついつい意地悪をしてしまう。



どんな反応するかな?なんてワクワクしてたのに


「……」


何も言わないまま、雫はベッドに腰掛けた。



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