*運命&赤い糸*
俺はお母さんに沙羅ちゃんの家に連れて行ってもらった

『ままぁー沙羅ちゃんの家ここだょー』

俺はそういって沙羅ちゃんの家を指差した

…ここは沙羅ちゃんのお家

…ここは沙羅ちゃんのお家

けれどもここは沙羅ちゃんのお家じゃない

お母さんが表札に書いてある名字を読んだ

『浅古』

…ここは沙羅ちゃんのお家だょ

なのになんで『浅古』なの?

沙羅ちゃんは…いないの?

僕は幼稚園の先生に沙羅ちゃんのことを聞いた

先生は…僕の顔を見ながら言った

僕は…その言葉を聞いて…愕然とした。
『沙羅ちゃんは引っ越ししたんだょ』
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