すれ違う心
有弥はおじいちゃんに手を合わせてから、椅子に座った。
「仕事はどう?楽しい?」
そういいながらお茶を運ぶ。
「楽しいよ。でも瑠璃に会えないのは寂しいな」
私だって寂しいもん…。
だけど寂しい所は見せたくない。
「今日会えたんだからいいじゃん」
「そうだな」
作っておいたお昼ご飯をテーブルに運ぶ。
「うわ~!すごい。瑠璃が全部作ったのか?」
「そうだよ。今日のは朝から丁寧に作ったんだから美味しいはず」