すれ違う心






「怪我は大丈夫なの?」


「平気」


と笑顔を見せる俺。
本当は大丈夫じゃなかった。
ヒリヒリしてて物凄く痛い。

でも心配かけたくなくて嘘をついた。


「あんた!今日は雨も降っとる事じゃけ、泊まっていけ」


おじさんがそう言った。


「ちょっと!おじいちゃん…」

「いいんじゃ!いいんじゃ。親には連絡しといてやるけん」


「すいません…」



なんて優しい人なんだ。






< 39 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop