すれ違う心
犬の鳴き声で目が覚める。
なんで犬の鳴き声?
家に犬なんていなかったよな。
まだ眠たい…。
そう思い顔を布団で隠しもう一回寝ようとしたが…
「なんで犬がいるのよ!!」
瑠璃のでかい声にバッチリ目が覚めてしまった。
「も~…」
仕方なくリビングに行き、
「朝からうるさいんだけど…」
と言ってやった。
だけど瑠璃は俺を無視しておじさんに聞いた。
「ねぇ、どうして犬がいるわけ?!」
「おじいちゃんが死んだら寂しいじゃろ?」
犬の頭を撫でるおじさん。