すれ違う心
瑠璃がおじさんに挨拶して家を飛び出した。
学校まで猛ダッシュしていると、他の生徒達が見えてきた。
走るのを止め、歩く。
「間に合ったみたいだね」
「うん」
学校の前に着くと、女子が俺の周りに集まってきた。
「どうしてこの女といるの?」
瑠璃の事か?
「どうして一緒に登校してるわけ?」
「ちょっといろいろあってな」
と俺が答える。
「ふ~ん」
瑠璃、傷ついてないかな…。
心配する自分がいた。