すれ違う心
「今日お前んち泊まるから」
「了解」
「で、こいつだれ?」
隆介は有弥を見てそう言った。
「名前は…」
「有弥です。どうも」
「どうも」
と二人が頭を下げる。
「隆介…」
「ん?」
「ママとパパにも会ってやってね」
「をん。わかってるよ」
ママとパパが死んだ時もいつだって隆介はそばにいてくれた。
ママとパパも隆介の事は自分の子供のように可愛がっていた。
懐かしいな。楽しかった毎日がこんな事になるなんて。