旋律の紡ぐ物語
その人は私のことをじっと見て、それからふっと目をそらした。
でもそこに軽蔑の色はなかった。






「君さえ良ければとりあえず家においで。そのままじゃ風邪をひく」


そう言って私の手をひいて歩き出した。











彼の名前は奏真(ソウマ)。
今の私の唯一の家族。


そして、私の最も大切な人。


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