旋律の紡ぐ物語
俺はその子を家に連れて帰った。


「はい、タオル。お湯はまだ沸かしてる途中だけど、とりあえず熱いシャワーで体暖めて。着替えはここにおいておくから」

俺がそういうと、その子は微かにうなずいた。

…姉さんが来たときに忘れていった服があってラッキーだったな。



「じゃ、ごゆっくり」


俺は洗面所を出て台所に向かった。












何か弱ってそうだったけど、おかゆとかなら食えるかな?



ささっとおかゆを作って、作り置きしていた煮物を温めたころ、洗面所のドアが開いた。


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