旋律の紡ぐ物語
――――――――――

私を家に連れて帰ってくれた奏真は、お風呂に温かいお湯をはってくれた。










ふぅ。

熱いシャワーを浴びて、湯船につかると少しずつ気持ちが落ち着いてきた。






「…あー、あー」



はぁ、良かった。
ちゃんと声が出た。
お風呂あがったら、あの人にちゃんとお礼言おう。




私、どうしてあんな所に立っていたんだろう…。

っていうか、私…何て名前?
どこに住んでたの?
家族はいるの?








…分からない。
頭がズキズキする。





私、これからどうしたらいいんだろう…?



警察に行く?
家族が心配してたり…











…家族?
お父さん?お母さ…





ズキッ
頭が痛んだ。

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